歪んだ神経症の「思い込み」をいかす方法 104

counselor

2012年07月26日 08:36

お知らせ 東日本大震災の被災者及びご家族、お知り合いに被災者のいらっしゃる方のためにボランティアによる無料の電話によるこころのカウンセリングを行っております。24時間受け付けております。ご利用ください。℡03-5888-7354です。

今日も歪んだ神経症の「思い込み」をいかす方法について、述べます。

神経症の人は歪んだ思い込みに支配され、不安で身動きできない状態です。ただし不安になっているときは、歪んだ思い込みによる心配そのものはある程度ストップもしています。

認知行動療法では心配や不安に実際に、向き合うのです。
心配や不安の言いしれぬムードが増大しても、向き合うのです。これがポイントです。

向き合うと、一つの大きな事実に気付きます。
それは「心配していたほどのことはない」という、気付きです。

神経症の人の「思い込み」は、大きく歪んだものです。
現実にそれに向き合うと、「心配していたほどのことはない」ということの気付きます。

神経症の本当の解決は直接、不安や恐怖に向かい合うことです。
そうやって不安や恐怖を実感して、本来その不安や恐怖はそれほど心配することではないということに気付くことです。

次にモデルにより、「罪悪感の克服」の方法を述べます。

ある若い女性です。この人は、いつも笑顔でいなければいけない。
顔に怒りを、表してはいけないと思っていました。

それは自分は、「品行方正でなければならない」という考えによるものでした。
そしてそれゆえに、苦しんでもいました。

この人は、硬直した自己イメージにしばりつけられていたのです。
その結果、自由な気持ちが失われていたのです。

逆方向から述べれば、もし自分が「品行方正でなければ」、それだけですべてはマイナスに動き出してしまうと考えていたのです。

このように硬直した自己イメージにしばりつけられた人は、次のように自分に問うことも必要です。
「なぜ怒りを、顔に表してはいけない?」

誰でも怒りを、顔に表すことはあります。
それは誰でも、風邪をひくことがあるのと同じです。

「絶対に、風邪をひいてはいけない」と考える人は、愚かです。
おなじように「絶対に、怒りを顔に表してはいけない」と考える人も、愚かです。

さらにこの人は、怒りを感じるだけでもいけないのです。
怒りという感情すら、品行方正に反するいけないことなのです。

さらに、述べます。


関連記事