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今日も歪んだ神経症の「思い込み」をいかす方法について、述べます。
神経症の人は歪んだ思い込みに支配され、不安で身動きできない状態です。ただし不安になっているときは、歪んだ思い込みによる心配そのものはある程度ストップもしているのです。
認知行動療法では心配や不安に実際に、向き合うのです。
心配や不安の言いしれぬムードが増大しても、向き合うのです。これがポイントです。
向き合うと、一つの大きな事実に気付きます。
それは「心配していたほどのことはない」という、気付きです。
神経症の人の「思い込み」は、大きく歪んだものです。
現実にそれに向き合うと、「心配していたほどのことはない」ということの気付きます。
神経症の本当の解決は直接、不安や恐怖に向かい合うことです。
そうやって不安や恐怖を実感して、本来その不安や恐怖はそれほど心配することではないということに気付くことです。
そのためには、あえて過去に戻る必要もありません。
今だけを、あつかえば良いのです。
今を変えれば、
過去も、変わっています。
そのために認知から入る方法を、述べました。
これからは行動から、入る方法を述べます。
多くの不安や恐怖は、イメージの中にあります。
そしてそれは記憶によるものが、将来にうつし出されたものです。
エレベーターに乗って、パニック状態になる人がいます。
その人は多くの場合、エレベーターでパニック状態を体験しています。
そのパニックのイメージが、記憶にとどまっています。
かつそれを常に思い出し、心配しています。
この思い出すことそのことが、パニックのリハーサルなのです。
リハーサルは不安と、その心配を固定化します。
その固定化された不安と、心配はさらに大きなものになっています。
悪循環のスタートにあたる、リハーサルをやめることが必要です。
逆にパニックのイメージを、常に思い出して心配している人には次の方法が有効です。
それは録音法です。
先ず紙に心配事に関する「最悪のストーリー」を自分で考えて、書いてください。
そのときに、できるだけ内容は悪く書いてください。
次にその「最悪のストーリー」を、録音します。
「最悪のストーリー」を一回、30分ぐらい聴きます。
さらに、述べます。