神経症の人が生活にゆとりをとり戻す方法 419
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「神経症の人が生活にゆとりをとり戻す方法」として、「社会的損失の不安」を述べます。
「社会的損失の不安」とは経済的、社会的にいまの地位を失う不安です。
誰でも、将来に不安はあります。客観化するだけでも、不安から距離はとれます。
不安から距離をとって、客観化します。そうやって不安を、見なおすのです。
その見直しのプロセスで、気付きも生まれます。
テレビが壊れて困っている人が、いたとします。
テレビを修理することも大切です。
しかしラジオを聴く方向に、シフトしても良いのです。
逆に言えば、テレビの故障はチャンスです。
テレビ以外に目が開かれるための、チャンスです。
そう考えれば、テレビの故障はチャンスです。
せいぜい不便なだけです。
テレビが壊れたから、全部ダメと考えることはありません。
ただ不便なだけです。
深刻に考えなければ、問題になりません。
問題は、深刻に考えること自体にあります。
事実は、それほどのことはありません。
受け止め方に、問題はあります。
将来の不安も同じです。
客観化して、不安から距離をとります。
客観化して不安から距離をとれれば、心配は弱まります。
距離をとれないことが、不安を巨大化させるのです。
次に客観化して不安から距離をとる別の方法を、述べます。
それは心配を小さく見るのです。
「失敗したらどうなるのか?」
ということです。
たとえば飛行機に乗り遅れます。
それによって飛行機事故にあわないこともあります。
単純に飛行機に乗り遅れたことが悪いとは、言えません。
それも事実です。
飛行機に乗り遅れる ⇒ 飛行機事故にあわない
このようなことも、多いのです。
これは極端な例です。
普通ありえることを、考えてください。
そうすると自分の心配は、ささいなことであることに気付きます。
ほんの小さなことです。
次回に、さらに述べます。
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