神経症の強迫行為のない強迫観念を解決する10の認知療法117
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今日も、神経症の「強迫行為のない強迫観念」を解決する10種類の認知療法について述べます。
神経症の「強迫行為のない強迫観念」を解決する10種類の認知療法の第五の方法は、「自分の心配していることが本当に起きるとしたら、その根拠を考える」ことです。
ある人は自分の家の下水が逆流して、東京湾の汚水を含んだ海水が家の中にあふれてしまうという恐怖感に苦しみました。
そこで、その根拠を考てもらう質問をすると、「確かに下水が詰まり、その結果自分の家の下水の逆流はありえます」と、答えました。そこでカウンセラーは認知の修正のために、「東京湾の汚水を含んだ海水が逆流して、家の中にあふれてしまうことはありえますか?」と、質問しました。この人は考え込みました。それは絶対に、東京湾の海水が逆流する場所には家はなかったからです。
さらに認知の修正のために、「東京湾の汚水を含んだ海水が逆流して、家の中にあふれてしまったというニュースを、テレビで見たことはありますか?」と、質問しました。この人はまた考え込みました。それは、そのようなニュースをまだ見たことはないからです。
次回に、さらに述べます。
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