強迫的行為のない強迫観念の解決方法 36

counselor

2009年04月26日 13:14

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今日も、強迫的行為のない強迫観念の解決方法を述べます。

ある人は電車に乗ると痴漢をするかもしれないと考え、さらに本屋に行くと万引きをするかもしれないというマイナスの考え方に引きずられていき、それに対する認知行動療法は電車に乗ると痴漢をするかもしれないという心配の解決に進みました。

電車に乗ると痴漢をするかもしれないという心配の解決には、イメージを用いました。先ず心身をリラックスさせる練習を行い、それを基礎にイメージを用いて困っていることを解決するのです。

その心身をリラックスさせる練習の最初は準備段階であり、こころの中で「気持ちは落ち着いている」と繰り返します。次は「気持ちはおちついている」の練習に、続けてすぐ次の重感の練習を行います。

その重感練習は「~は重たい」と、身体のそれぞれの部分をイメージします。すなわち「気持ちは落ちついている」→「~は重たい」と続けて、行うのです。

具体的には先ず、右腕(利き腕)にさりげなく注意をむけてください。
そして「右腕は重たい」とこころの中で3回ぐらい、繰り返してください。もちろん利き腕が左腕の人は当然、「左腕は重たい」となります。以下、同様に逆になります。このように「右腕は重たい」とこころの中で、自己暗示してください。すると利き腕は感覚が鋭いがゆえに、比較的容易に重たくなってきます。

次回に、さらに述べます。

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