強迫的行為のない強迫観念の解決方法 127
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今日も、強迫的行為のない強迫観念の解決方法を述べます。
ある人は電車に乗ると痴漢をするかもしれないという心配の解決とともに、現実の生活もゆったりしたものになりました。あとは心身をリラックスさせる練習を、精神分析療法の自由連想法のように用いました。
その中で、この人は一つのエピソードを語りました。
この人は小学生の時、近所の電器店の廃品となったダンボールの枠の中に脚を入れて遊んでいたら、脚が枠から外れなくなってしまったのです。そのために電器店の人から、怒られることになりました。これが一つのエピソードです。
現実のカウンセリングにおいてエピソードを扱うときに、その内的な解決を急がないことが大切です。
水泳世界選手権のシンクロナイズド・スイミングの足立夢実選手の予選の演技に、コーチは次のように述べています。
「演技を先へ、先へ急いでしまった。」
カウンセリングもシンクロナイズド・スイミングも、急いではいけません。
一つ一つをきちんと完了させることこそが、最も大切です。
次回に、さらに述べます。
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