強迫的行為のない強迫観念の解決方法 134
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℡03-5888-7354です。
今日も、強迫的行為のない強迫観念の解決方法を述べます。
ある人は電車に乗ると痴漢をするかもしれないという心配の解決とともに、現実の生活もゆったりしたものになりました。あとは心身をリラックスさせる練習を、精神分析療法の自由連想法のように用いました。
その中で、この人は一つのエピソードを語りました。
この人は小学生の時、近所の電器店の廃品となったダンボールの枠の中に脚を入れて遊んでいたら、脚が枠から外れなくなってしまったのです。そのために電器店の人から、怒られることになりました。これが一つのエピソードです。
現実のカウンセリングにおいてエピソードを扱うときにその内的な解決を急がないで、エピソードをともに歩みます。この人もエピソードをともに歩んでいるとエピソードは過去のこと、それを体験したのは過去の自分であることに気付きました。
そこでカウンセラーは、「あなたはいま、その体験を身体でどのように感じますか?」
と尋ねました。なお「未解決のままの問題は喉に何かがつかえたような感じ」として、身体で意識されがちです。
この人は、「胸が重苦しい感じがする」と答えました。
新しいカウンセリングでは、このような身体感覚からカウンセリングを深めます。
次回に、さらに述べます。
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