強迫的行為のない強迫観念の解決方法 153

counselor

2009年08月22日 13:09

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今日も、強迫的行為のない強迫観念の解決方法を述べます。

ある人は電車に乗ると痴漢をするかもしれないという心配の解決とともに、現実の生活もゆったりしたものになりました。あとは心身をリラックスさせる練習を、精神分析療法の自由連想法のように用いました。

その中で、この人は「小学生の時、電器店の人から怒られた」エピソードを語り、その体験を身体では「胸の重苦さ」と自覚化し、その「胸の重苦しさ」をソフトに感じてイメージを語ってもいましたが、先ず「何で!」という短い言葉、それに続く言葉として「何で!自分だけが怒られる!」という言葉が浮かびました。

この人はこころの中で、「何で!自分だけが怒られる!」ということを今まで抱えていて、それが「胸の重苦さ」と自覚化されました。その今まで抱えていた「胸の重苦さ」を、真に解き放すときがきたのです。

いままでそれは、電車に乗ると痴漢をするかもしれないという心配というかたちに、歪められていたのです。それを真に解き放すのです。

次回に、さらに述べます。

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