強迫的行為のない強迫観念の解決方法 162
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今日も、強迫的行為のない強迫観念の解決方法を述べます。
ある人は電車に乗ると痴漢をするかもしれないという心配の解決とともに、現実の生活もゆったりしたものになりました。あとは心身をリラックスさせる練習を、精神分析療法の自由連想法のように用いました。
その中で、この人は「小学生の時、電器店の人から怒られた」エピソードを語り、その体験を身体では「胸の重苦さ」と自覚化し、その「胸の重苦しさ」をソフトに感じてイメージを語ってもいましたが、先ず「何で!」という短い言葉、それに続く言葉として「何で!自分だけが怒られる!」という言葉が浮かびました。
その言葉とともに「胸の重苦さ」をさらにソフトに自覚するために、ゆったりとしたこころのみたされた優しい気持ちの流れを導き出し、その流れを漂うような気持ちに入り、イメージを展開させました。
その結果、「何で!自分だけが怒られる!」という言葉も、ソフトな自覚化にともないチェンジしていきました。
先ず「自分だけが特別だ!」「自分だけが特別だ!」「自分だけが・・・・・!」「・・・・・・・・!」という言葉を、繰り返しました。
これは感情の流失です。逆にいえば、いままでこの人は、感情を抑え込んでいたのです。
「自分だけが特別だ!」という言葉を通して、それが外に出ようとしているのです。
次回に、さらに述べます。
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