強迫的行為のない強迫観念の解決方法 165
今日も、強迫的行為のない強迫観念の解決方法を述べます。
ある人は電車に乗ると痴漢をするかもしれないという心配の解決とともに、現実の生活もゆったりしたものになりました。あとは心身をリラックスさせる練習を、精神分析療法の自由連想法のように用いました。
その中で、この人は「小学生の時、電器店の人から怒られた」エピソードを語り、その体験を身体では「胸の重苦さ」と自覚化し、その「胸の重苦しさ」をソフトに感じてイメージを語ってもいましたが、先ず「何で!」という短い言葉、それに続く言葉として「何で!自分だけが怒られる!」という言葉が浮かびました。
その言葉とともに「胸の重苦さ」をさらにソフトに自覚して、イメージを展開させると「何で!自分だけが怒られる!」という言葉も、ソフトな自覚化にともない、外に出ようとしました。
その感情の流失は「胸の重苦さ」の変化にともない起き、外に出て自然に消えてしまうのです。
さらにそこから、前向きなイメージの展開が生まれるのです。このように、両者は表裏一体です。
むかしのことが身体に「胸の重苦さ」として、しみついていたのです。
このような身体におけるそのエネルギーの、流れのブロックの解放が進んでいきます。
従来の言葉を用いるカウンセリングは、現実とのあいだに距離があります。
後ろに下がっているか、前に立っているかどちらかであって、現実とのあいだに距離があります。
しかし身体エネルギーのブロックの解放では、距離はありません。
次回に、さらに述べます。
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