強迫的行為のない強迫観念の解決方法 177

counselor

2009年09月15日 14:11

お知らせ 東日本大震災の被災者及びご家族、お知り合いに被災者のいらっしゃる方のためにボランティアによる無料の電話によるこころのカウンセリングを行っております。24時間受け付けております。ご利用ください。℡03-5888-7354です。

今日も、強迫的行為のない強迫観念の解決方法を述べます。

ある人は電車に乗ると痴漢をするかもしれないという心配の解決とともに、現実の生活もゆったりしたものになりました。あとは心身をリラックスさせる練習を、精神分析療法の自由連想法のように用いました。

その中で、この人は「小学生の時、電器店の人から怒られた」エピソードを語り、その体験を身体では「胸の重苦さ」と自覚化し、その「胸の重苦しさ」をソフトに感じてイメージを語ってもらいましたが、先ず「何で!」という短い言葉、それに続いて「何で!自分だけが怒られる!」という言葉が浮かびました。

その言葉とともに「胸の重苦さ」をさらにソフトに自覚するとその言葉も、ソフトな自覚化にともない外に出ようとしました。
身体に「胸の重苦さ」としてブロックされていた、そのエネルギーの流れが解放されようとしました。

このような身体エネルギーのブロックの解放を用いるカウンセリングは理知的な傾向に対する疑問からスタートし、その中には関係性を重視する方法もあります。

身体エネルギーのブロックの解放を用いる場合、カウンセラーとの関係性も重視されます。そこでモデルの男性に対して、カウンセラーは次のように尋ねました。

「『何で!自分だけが怒られる!』という言葉に対して、私はどう答えればあなたは気持がすっきりしますか?」

それに対して、この人はこう答えました。
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、・・・・・・・・・」

次回に、さらに述べます。


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