強迫性障害に類似する障害の自己解決法 16
今日も、「強迫性障害に類似する障害の自己解決法」を述べます。
お知らせ 東日本大震災の被災者及びご家族、お知り合いに被災者のいらっしゃる方のためにボランティアによる無料の電話によるこころのカウンセリングを行っております。24時間受け付けております。ご利用ください。
℡03-5888-7354です。
今日も、強迫性障害に類似する障害の自己解決法としてチックについて述べます。チックは、特に子供に多いのです。
チックの改善には、習慣逆転法という方法が適応されます。
この習慣逆転法は5段階からなり、その5段階は意識化練習、拮抗反応の学習、リラックス練習、偶然性の管理、汎化練習です。
習慣逆転法の第1段階である意識化練習は自分がチックで困っていることを行ったら、それをメモして記録します。メモする内容は「いつ、どこで、どのような気持ちでそうしたか」です。そのつど、メモします。
ポイントはチックの癖のような動作に気付いたら、気付いたときにすばやくメモすることです。
それは、次のようになります。
チックの癖のような動作に気付く→すばやくメモする
このようにチックというこころのかゆみを感じる不安の高まる状況を、メモしておけばその状況は特定されます。
ある子どもはテレビのアニメを見ていて、それが終わりそうになるとチックが起きました。メモをしてそれに気付いたのです。そこでその状況になったら、チックに注意を払います。
そうやって、チックに対して関所を作るのです。その関所に気付くだけでも、大きな効果はあります。関所やぶりは、しにくいのです。
次回に、さらに述べます。
関連記事