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今日も、強迫性障害に類似する障害として「身体に対する必要以上の心配」を述べます。
身体に対する必要以上の心配は、3種類あります。
それは「醜形障害」、「排便、排尿の障害」、「健康に対する必要以上の心配」です。
今日も「排便、排尿の障害」を、述べます。
この「排便、排尿の障害」も、強迫性障害に類似しています。
そして認知行動療法は有力な方法です。
この「排便、排尿の障害」の人は多くの場合、排便や排尿の回数が多いのです。
よって頻繁に、トイレに行きます。トイレに行く回数が多いゆえに各駅の電車には乗れますが、急行電車に乗れなくなってしまう人もいます。
人によっては外出できなくなり、行動範囲が狭まってしまいます。
このように神経症の人は、生き方が狭まってしまうのです。
生き方が狭まってしまう悪循環が、神経症だとも言えます。
狭まってしまった生き方を、広めていくことが大切です。
そのための協力者も、必要です。
「排便、排尿の障害」の人に対して協力者は、プライベートなことにかかわるのです。
それは必要以上の不安からの排便や排尿を、ストップさせるのです。
簡単に言えば、不安からの排便や排尿のためにトイレに行くことをストップさせるのです。
トイレに行かせないのです。
そうすることにより、不安からの排便や排尿という状況におかれます。
不安から起きることは、一定時間が経てば自然に減少します。
「不安は20分間で消える」という、心理法則があるのです。
20分間の我慢なのです。これは言いかえれば、「不安は20分間で慣れる」という心理法則です。
より正確には、「不安は20分間で慣れて、消える」のです。
とにかく、20分間の我慢なのです。
それは地下鉄の、ゴーという音に慣れるのと同じ原理です。
地下鉄に乗れば、誰しも最初は地下鉄のゴーという音に悩まされます。
しかしそのゴーという音に慣れれば、気にならなくなるのと同じ原理です。
それも、「不安(不快感)は20分間で慣れて、消える」のです。
不安からの排便や排尿も、不安から起きることは一定時間、20分間で消えます。
これが行動療法の、原則です。
より具体的に「排便、排尿の障害」の人に対しては、直接的な方法が最も必要です。
それは排便、排尿の時間間隔の延長です。
そのために、その人その人に応じた方法を用います。
トイレを使わないで外出の距離、時間を増やしていくのが一般的な方法です。
次回に、さらに述べます。