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2011年04月16日

神経症の人の「思い込み」 46

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今日も、神経症の人の「思い込み」を述べます。

神経症の人は、その人なりの「思い込み」に苦しんでいます。
ある人にとってはとても不安になることが、ある人にとってはまったく問題にされません。
逆にある人にとってはまったく問題にされないことが、ある人にとってはとても不安になります。
これはその人なりの「思い込み」が、異なるからです。

それはそれぞれの不安を否定的に支える、「思い込み」があるからです。
それぞれの不安に、それぞれの「思い込み」は対応しています。

特に神経症の人の「思い込み」で多いのは、「見捨てられる不安」です。
自分が誰か、周囲の人から見捨てられることを恐れるのです。
そして「見捨てられる不安」に支配された人は、見捨てられないために生きることになります。

次に神経症の人の「思い込み」で多いのは、「自分は一人では何もできないかもしれないという不安」です。自分は周囲の人からのサポートがなければ、何もできないと恐れるのです。
そしてこの不安に支配された人は、自己無力感をさ迷います。

このタイプの人は、自分自身に対する否定的な評価をしがちです。
マイナスの自己評価をしがちです。

他者との関係においても、とても用心深いことも特徴です。
常に他者に用心深い、態度をとります。

常に、バリアを張りめぐらしています。
そのバリアの中に入れた人とは、逆にとても仲良くなれます。

「自分は一人では何もできないかもしれないという不安」に取りつかれいる人は、その思い込みに強く動かされます。

逆に言えばその思い込みそのものを修正すれば、大きな変化が起きるのです。
神経症の本質的な解決は、歪んだ思い込みの修正にあります。

常に「パーフェクトにものごとを行わなければいけない」という思い込みに支配された人は、この「パーフェクトにものごとを行わなければいけない」という思い込みを修正すればいいのです。そしてそれが、本当の解決です。

本当の解決は「パーフェクトにものごとを行わなければいけない」という思い込みの、修正そのもにあります。それにより、思い込みに支配されなくなります。

神経症の人は歪んだ思い込みに支配され、身動きできない状態です。
歪んだ思い込みはその人の生活も、奪いさってしまうのです。

思い込みは、色の付いたメガネのようなものです。
現実を、その色に染めてしまうのです。

たとえばテスト不安の人は、テストで失敗するというメガネをかけています。
その色に現実を染めて、見てしまうのです。

現実はより失敗に見え、それがさらに強まります。
その結果、現実そのものもそちらにハンドルを切っていくのです。

このように歪んだ思い込みは、歪んだ行動も生みます。
その歪んだ行動は、歪んだ思い込をも証明してしまうのです。

それは、次のように表せます。

歪んだ思い込み→歪んだ行動→歪んだ思い込の証明

次回に、さらに述べます。  

Posted by counselor at 15:21Comments(0)カウンセリング