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2013年02月12日

神経症の人が時間にゆとりを持って生きる方法 42

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今日も、「神経症の人が時間にゆとりを持って生きる方法」を述べます。

神経症の人は、常に時間に追われています。
そのために、「急いてはことを仕損じる」ことになりがちです。
逆に言えば、「ゆとりを持って生きる方法」をマスターするだけで大きな効果をあげます。

あるサラリーマンは通勤電車の中で、「電車に事故が起きたら遅刻する」と心配です。
そのために、とても早い時間に家を出ます。

多くの場合、事故は起きません。
しかし心配で、心配でしょうがないのです。

会社でも、基本的には同じです。
常に時間に、追われています。

仕事でも、常に締め切りに追われています。
普通にかまえていれば何でもない事でも、時間に追われています。

特に部下が自分に報告書を早く提出するか、心配です。
これは自分のすることではないがゆえに、とても心配になります。

あまりうるさい事を言うと、嫌がられます。
言わないと、自分が不安です。

このように自分の心配ゆえに、部下との関係もぎくしゃくします。
また部下に支持したときも、心配が起きます。

それは部下は、「ミスをするにちがいない」と考えるからです。
部下はミスをするという前提で、ものごとを考えるのです。

最初からそのミスを正す時間が、計画におり込まれているのです。
よって、「時間にゆとりを持てない」のです。

このように、「あれこれ終わらせるには時間がない」と考える人がいます。
その人は、「何もかも今すぐやろう」とするのです。

それゆえに「急いてはことを仕損じる」ことも、多いのです。
その結果、この悪循環はさらに深まります。

このように神経症の人が時間にゆとりを持って生きられないのは、こころの中心に問題があります。それは「ばくぜんとした不安」がこころの中心にあるためです。

そのために自分の目の前に、危険が迫っているのです。
横断歩道で信号が青に変わるのを待っていても、多くの人は不安は感じません。

しかし過去に、横断歩道で立ち止まっていて事故にあった人は不安になりがちです。
その人は、その場所で「ばくぜんとした不安」におそわれるのです。

この場合は、場所と「ばくぜんとした不安」が直接結びついています。
しかし多くの神経症の人は、どこでも「ばくぜんとした不安」がただようのです。

それは神経症の人のこころの中心に「ばくぜんとした不安」があるためです。
神経症的な不安、非生産的な不安です。

このように神経症の人の「ばくぜんとした不安」は、その時間感覚を通してその人に現れます。
よってその時間感覚の方向から、神経症の改善をこころみる事も可能です。

言いかえれば「いつも時間に追われている人」は、神経症的な「ばくぜんとした不安」を持っている人です。よって気持ちのうえで時間にゆとりが持てれば、神経症的な「ばくぜんとした不安」も弱まります。

そのために、先ずあなたの時間に対するプレッシャーの程度を知ることも必要です。
次の質問にイエス、ノウで答えてください。

Ⅰ 将来、「悪いことが起きたら」と心配しがち

Ⅱ 会話において、相手に結論をせかせがち

Ⅲ レポートや、提出書類の締切日を気にしがち

Ⅳ 約束の時間よりも、かなり早い時間に目的地に着くことが多い

Ⅴ いつも「遅刻しないか」と気にして、自分で時計を5分以上進めている

Ⅵ 多くの場合に最悪の結果を考えて、そのための準備もしがち

Ⅶ 時間に常に、追われているように感じる

Ⅷ じっと落ちついて、平静にしていられない

この質問にイエスが半分以上の人は、時間に対するプレッシャーの程度は高いと言えます。イエスの数にして1~2ぐらいにできれば、かなり社会生活も楽になります。

このように時間に対するプレッシャーは、生活を狭めます。
私たちは誰でも1日24時間を、生活しています。

しかしゆとりを持って1日24時間を生活している人もいますし、逆の人もいます。
神経症の人は多くの場合、後者です。

同じ時間が、人によって異なるのです。
正確に言えば、物理的に同じ時間であっても人によって異なって感じられるのです。

これは時間感覚は、気持ちの問題だからです。
どうしても切迫感のある人は、セカセカしています。

セカセカしているがゆえに、ミスもしがちです。
ミスをしがちゆえに、よけいにセカセカします。

このような悪循環に、神経症の人は入っています。
それゆえに時間にゆとりを持って、生きられません。

神経症の人は、時間との付き合い方が不器用なのです。
それゆえに、時間にゆとりを持って生きられません。

その不器用さを改善することが、大切です。
不器用さが改善されればされるほど、時間にゆとりを持って生きられます。

そのためにも、「時間に(気持ちの)ゆとりを持つ方法」をマスターすることは意味があります。
これからその方法を、述べます。

先ず「切迫感から焦らない」ことが、大切です。
陸上競技の100メートルの選手は、ピストルの音に集中しています。

100分の1秒が、勝負だからです。
その状況であっても、「切迫感から焦らない」ことは大切です。

逆に言えば、100分の1秒が勝負だからこそ焦ってはいけません。
冷静でなければいけないのです。

もし冷静でなかったら、フライングするかもしれません。
最悪の結果に、なるのです。

このように100分の1秒の勝負でも、焦りは禁物です。
それに私達は100メートルの、ランナーではありません。

次回に、さらに述べます。


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