さぽろぐ

健康・ダイエット  |その他の都道府県・海外

ログインヘルプ


2010年10月11日

強迫性障害に類似する障害の自己解決法 263

お知らせ 東日本大震災の被災者及びご家族、お知り合いに被災者のいらっしゃる方のためにボランティアによる無料の電話によるこころのカウンセリングを行っております。24時間受け付けております。ご利用ください。℡03-5888-7354です。

今日も、「強迫性障害に類似する障害の自己解決法」として抜毛症を述べます。

抜毛症も、チックと同じようにこころのかゆみに関することです。
そのかゆみを、かかないようにすることが大切です。

抜毛症も、チックの改善に用いた習慣逆転法という方法が適応されます。
その習慣逆転法は5段階からなり、その5段階は意識化練習、拮抗反応の学習、リラックス練習、偶然性の管理、汎化練習です。

抜毛症に対する習慣逆転法を、モデルにより述べます。
モデルは若い女性です。抜毛症は多くの場合、若い女性です。
さらに毛を抜くという行為が、小学生ぐらいからあることも特徴です。

多くの場合、抜毛症を含めたこころの適応障害は成人になって困難として表面化します。
しかし本質的には、癖のようなかたちで小学生ぐらいからあるのです。

この人はいま、常に髪を抜いているのではありません。
自分が怒りと不安におそわれると、髪を抜くのです。

こころの葛藤を処理できないと、髪を抜くのです。
そして髪を抜くと、さらに髪を抜くという葛藤がプラスされます。
このような悪循環が、固定化しているのです。

このような悪循環を直接抜け出すには、習慣逆転法が有効です。
カウンセリングには多くの方法がありますが、悪循環に直接はたらき掛けるのは習慣逆転法です。

森田療法を抜毛症に、用いている場合もあります。
しかし癖のようなかたちのものには、習慣逆転法のほうが有効です。

前述のように習慣逆転法は5段階からなり、その5段階は意識化練習、拮抗反応の学習、リラックス練習、偶然性の管理、汎化練習です。

多くの場合、習慣逆転法の拮抗反応の学習のみで抜毛症は改善に向かいます。
しかしそれだけでは、やはり力不足です。

この人の場合、先ず拮抗反応の学習で抜毛症の改善をスタートしました。
拮抗反応のみで抜毛症が改善しないときに、他の方法もプラスするのです。

具体的なこの人の抜毛症に対する拮抗反応は、毛を抜きたくなったら次のことを行いました。
それは両手を、強く握りしめるのです。

毛を抜きたくなったら、両手を強く握りしめることを2分間行いました。
軽い抜毛症は、2分間の拮抗反応で改善に向かいます。

もし改善しなければ2分を、4分、6分、8、10・・・・・・と延長するのです。
なおどれほど重い抜毛症でも、20分間の拮抗反応で改善に向かいます。

この人も10分間ぐらいの拮抗反応で、改善に向かいました。
しかし、不完全なものでした。そこで習慣逆転法の5段階を、実施することになりました。

次回に、さらに述べます。



あなたにおススメの記事

同じカテゴリー(カウンセリング)の記事
 パニック障害から解放される方法 994 (2021-11-02 14:55)
 パニック障害から解放される方法 993 (2021-10-25 14:55)
 パニック障害から解放される方法 992 (2021-10-20 12:08)
 パニック障害から解放される方法 991 (2021-10-19 12:09)
 パニック障害から解放される方法 990 (2021-10-11 14:15)
 パニック障害から解放される方法 989 (2021-10-08 13:58)

※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
強迫性障害に類似する障害の自己解決法 263
    コメント(0)