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2011年01月11日

身体に対する必要以上の心配 39

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今日も、強迫性障害に類似する障害として「身体に対する必要以上の心配」を述べます。

身体に対する必要以上の心配は、3種類あります。
それは「醜形障害」、「排便、排尿の障害」、「健康に対する必要以上の心配」です。

先ず「醜形障害」から、述べます。
「醜形障害」とは、読んで字のごとしです。

「醜い形を『恐れる』障害」です。
誰でも自分の目をよく見れば目がつりあがっているか、逆にたれているかもしれないとは思います。

作家の遠藤周作は「ヨーロッパ人は、日本人は目がつりあがっている」という印象を持っているから、「たれ目の欽ちゃんには、ヨーロッパでコントをしてもらいたい」と書いていました。

この「醜形障害」は、その性格じょう女性に多いのです。
女性の方が、容姿を気にしているからです。

本質的には自分の中の必要以上の容姿に対するこだわりが、何かの切っ掛けで「醜形障害」としてスタートします。この「醜形障害」は、強迫性障害に類似しています。

「醜形障害」と、強迫性障害の中の「強迫行為をともなわないもの」に類似しています。
「醜形障害」の人は、鏡を見がちですが、強迫行為ではありません。

どちらも強迫的な観念を、持っています。
しかし「醜形障害」の人は、けっして破壊的であったり暴力的な強迫的な観念は持ちません。

ただただ、容姿を気にします。そして不安になります。
容姿に対する不完全さに、とらわれているのです。

「醜形障害」に対して、認知行動療法は有力な方法です。
認知行動療法により「醜形障害」は、3種類の方法で改善を進めます。

先ず不合理な現実認知、現実の考え方を解いていくのです。
その人、その人に応じて適切にアドバイスして、思い込みそのものを解いていくのです。

それと同時に、現実の自分自身を客観的に鏡で見る必要もあります。
自分自身を客観的に、鏡で見る練習を行います。

正確には鏡で自分自身を見て、客観的に自己表現する練習です。
具体的には鏡の前に座り、自分を見て客観的にその姿を述べていきます。

たれ目を気にしている人は、常にたれ目にばかり気がいきます。
この練習では、容姿を客観化するのです。

鏡の前に座り、鏡にうつった自分を客観的に述べていきます。
「私の髪は長い」「あごは細長い」

さらに
「耳も長い」そしてたれ目を気にしている人も、目に進みます。

自分の目を、できるだけ客観的に述べるのです。
客観化できれば、それほど苦しみません。

それは「目は外に向かいながら、たれさがっている」という、
表現でもかまいません。

たれ目を気にしている人は、常に目にばかり気がいきます。
容姿全体をイメージできないので、客観化できません。

容姿を客観化して、常に目にばかり気がいかないようにします。
自分の苦しんでいることの本当の姿は、執着なのです。
執着により、苦しんでいるだけです。

最終的には、日常生活でも執着を手放すことも必要です。
容姿に対する執着は、生活を狭めます。

たとえば秋葉原のような人の集まる広場は、避けがちです。
そうやって、生活を狭めてしまいます。

よってその日常生活の執着を、手放すことも行うのです。
いままで避けがちだった、人の集まる場所に出かけます。
そうやって狭められた、生活を広めます。

次回に、さらに述べます。


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