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2012年02月17日

神経症の人の「思い込み」 352

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今日も、神経症の人の「思い込み」を述べます。

神経症の人は歪んだ思い込みに支配され、身動きできない状態です。
歪んだ思い込みはその人の生活も、奪いさってしまうのです。
よって、マイナスをプラスに変える方法が必要です。

これからマイナスをプラスに変える考え方を、身につけていきましょう。
それが前向きな解決です。

マイナスをプラスに変える考え方を身につければ、ミスを恐れて何もできない状態から抜け出せます。それは大切です。

これからそのマイナスをプラスに変える考え方を、説明します。
そうすればこころの葛藤は、消えていきます。

多くの場合、神経症の人はささいなことを大きなことにしてしまいがちです。
そのこころのメカニズムは、自己否定によるものです。

自分のした「こと」が悪いだけです。
そしてそのした「こと」も、すべての中のほんの一部なのです。

そうならば、これからは自分のする「こと」を変えていけばいいのです。
人生は新しい学びの、プロセスとも言えます。

さらにこれを発展させた、マイナスをプラスに変える考え方を述べます。
私達は、ミスは行き止まりだと考えます。しかし、単純にそう言えますか?

「失敗は成功のもと」とも、言えるのです。
失敗から、私達は学べるのです。

そう考えれば、けっしてミスは行き止まりではありません。
逆に、ミスは新しいスタートです。

さらにこれを発展させた、考え方を述べます。
それは「失敗は新しい挑戦の場」です。

こう考えれば、失敗もフレッシュな体験になります。
これはとても、大切です。

次に、マイナスの思いこみに気付く考え方を述べます。
今までのマイナスをプラスに変える考え方と似ていますが、多少異なります。

マイナスの思いこみに気付く考え方の土台は、「本当は失敗ではなかった」というものです。
表面上は失敗に見えても、「本当は失敗ではなかった」ということは多いのです。

そもそも私達の人生は、オセロのような性格を持っています。
そのときは失敗に見えても、「本当は失敗ではなかった」という経験は誰にでもあります。

そのときの失敗は将来、成功するために必要なのです。
ただしそのためには、前向きな姿勢が必要です。

前向きな姿勢を保ち続けなければ、「災い転じて福となす」ことはできません。
その姿勢こそがいまの失敗を、将来の成功に変えるのです。

この「災い転じて福となす」を応用させた、考え方もあります。
それは「自分のできる、ほかのことをしよう」です。

さらにこの「自分のできる、ほかのことをしよう」を応用させた、考え方もあります。
それは「自分の今できそうなことに、目を向ける」です。
これは葛藤で身動きできない人に、効果的な考え方です。

葛藤で身動きできない人は、こころにゆとりがなく「自分の今できそうなことに、目を向ける」こともできません。

よって葛藤で身動きできない人は、「自分の今できそうなことに、目を向ける」ことそのことによりぱっと目の前が開かれます。

葛藤で身動きできない人は、「ダメだ」と諦めがちです。
しかし、これからは「自分の今できそうなことに、目を向ける」ようにしましょう!

そうすれば、新しい道を歩めるのです。
今の道は、必ずしもベストではありません。

この「今の道は、必ずしもベストではない」ということから、導き出される考えがあります。
それは「成功、失敗はそれほど問題ではない」ということです。
これも葛藤で身動きできない人に、効果的な考え方です。

そもそも成功や、失敗にこだわると視野が狭くなります。
この視野が狭くなることにより、成功や失敗はさらに重大視されるのです。

よく考えてみれば、「人間万事塞翁(さいおう)が馬」なのです。
よって「成功、失敗はそれほど問題ではない」のです。
そのときの「成功、失敗を問題視」することは、まったくありません。

大切なことは失敗と成功が、連なっているということです。
一つの大きなストーリーの、一部だということです。

さらにこのことから、導き出される考えがあります。
それは「勉強になった」ということです。
これも葛藤で身動きできない人に、効果的な考え方です。

これは「失敗がすべてではなく、勉強になったこともある」ということです。
何ごとも、勉強でもあります。

多くの場合、マイナスにだけ目がいきがちです。
その結果、プラスに気付きません。

プラスに気付けば、マイナスにだけ目もいきません。
そして、さらにプラスに気付きます。

それに本当の意味で失敗であるか成功であるかは、人生の最後の日まで分かりません。
誰にも、分かりません。

ただ「失敗がすべてではなく、勉強になったこともある」ということのみが、いま分かるのです。
これは大切です。

さらには、次のことも事実です。
それは「誰にでも、失敗はある」ということです。
これも葛藤で身動きできない人に、効果的な考え方です。

失敗の経験を共有することにより、人間関係も前に進みます。
多くの場合、とても親しい人に失敗談を語ると人間関係は深まります。

そもそも成功した人は、多くの失敗を経験しています。
これが事実です。

我々は、成功した人の多くの失敗を見落としてもいるのです。
これも事実です。

このように、失敗そのものは一般的なものです。
人生の、一つの出来事です。

また次のことも、大切です。
それは、あなたの「失敗に気付いていないだろう」ということです。
これも葛藤で身動きできない人に、効果的な考え方です。

次に神経症の人の「思い込み」は、目標そのものの不適切さによっても起きます。
この葛藤により身動きできない人は、「目標そのものは適切であったか?」と考えてください。

神経症の人のは、目標そのものを「何が何でも達成しなければいけにもの」と考えがちです。
それゆえに目標とその結果にしがみ付くことになってしまいます。

ただしその目標は、そもそも不適切なものかもしれません。
それに「失敗は成功のもと」の、失敗の可能性もあります。

さらにこのような神経症の人の「思い込み」として、「失敗は一巻の終わり」というものもあります。すなわち『失敗により物事の結末がすべてついてしまい、先の望みがまるでない』と考えるのです。

これは、神経症の人の否定的な「思い込み」です。
現実にはこの否定的な「思い込み」こそが、「失敗は一巻の終わり」にしてしまうのです。

失敗の側には、失敗の要因はないのです。
その人の否定的な「思い込み」こそが、失敗の原因です。

ある学生はレポートの提出後に、小さなミスに気付きました。
そのことが、心配でどうしようもありません。

それはほんの小さな言葉の、言いまわしです。
それが心配でどうしようもありません。

この人はその小さなことを、「失敗は一巻の終わり」と考えたのです。
すなわち「もう、先の望みがまるでない」と考えたのです。

この人は小さなことであるにもかかわらず、それも分からないぐらいの気持ちに陥りました。
それゆえに、「もう、先の望みがまるでない」と考えたのです。

このように神経症の人を苦しめるのは、自分の思い込みです。
事実ではありません。

事実はそれほどではないのに、神経症の人を苦しみます。
苦しめているのは、自分の思い込みだけです。

このような神経症の人の「思い込み」として、「完ぺき主義」も潜んでいます。
すなわち『すべては、完ぺきでなければいけない』と考えるのです。

このように『すべては、完ぺきでなければいけない』と考える人は、すべてを評価しがちです。
現実を、すべて評価ということから考えます。

そもそも、世の中に完ぺきなものはありません。
その事実に、気付いていないのです。

それゆえに、自分は『すべてを、完ぺきにしなければいけない』と考えます。
少しのミスも許されません。これが将棋倒しの、大きな理由です。

さらに『すべては、完ぺきでなければいけない』と考えるゆえに、ハードルが高すぎます。
最初のハードルから、高すぎるのです。

次に神経症の人を苦しめる思い込みとして、「自分は足踏みしているだけ」があげられます。
この「自分は足踏みしているだけ」という思い込みは、自分の能力に対する考え方と表裏一体です。

すなわち多くの場合、「自分は足踏みしているだけ」という思い込みを持つ人は、自分の能力は固定化したものだと考えています。

多くの場合、こころの歪みは柔軟性に欠けています。
自由度に欠けているが、ゆえにその人を苦しめます。

こころでも身体でも、自由度に欠ければその人を苦しめます。
その人のこころが自由度を、とり戻すことが大切です。

そのために「自分は足踏みしているだけ」という思い込みは、変わる必要があります。
そもそも歪んだ思い込みゆえに、変わる余地もありえます。

それを変えていくのが認知療法であり、認知行動療法です。
この場合、軸足は認知療法に起きます。

この人のものの考え方は、「自分の能力は固定化したもの」だということが土台です。ただし、それは正しいでしょうか?

何ごともやればやるだけ、実力もつきます。
何を能力と言うかにもよりますが、「能力は固定化したもの」ではありません。

それに「能力は固定化したもの」と考えることにより、固定化したものにもしてしまいます。
やればやるだけ実力も、能力もつくと考えればより柔軟なものにもなります。

このように神経症、ノイローゼからの解放はこころの不自由さからの解放です。
この不自由さは、自分自身を拘束するものです。

このように歪んだ思い込みを、変えていくのが認知療法です。
歪んだ思い込みを変えていくには、「失敗しても、やらないよりはいい」と考えることも大切です。

スタートする前から「もうダメだ」と考えることは、それだけで失敗です。
それに成功、失敗は本質的なものともいえません。

このような人の歪んだ思い込みを変えていくために、「行動記録法」があります。
この方法は、歪んだ思い込みを変えていくのに有効です。

その「行動記録法」は読んで字のごとく、1時間ごとに「行動」を「記録」する「方法」です。
その行動ごとに「喜び」と、「習熟度」を自己評価するのです。

多くの神経症、ノイローゼの人は行動する前で立ち止まっているのです。
行動する前に、とどまっているのです。

しかし自分が「行動」してみれば、新たに生活を発見します。
それは、「案ずるよりは生むが易し」ということです。

そうすると、新たな気付きが生まれます。
それは、「行動することは楽しい」ということです。

このようにして、引っ込み思案の人から行動を引き出します。
そしてそれは、自然に起きます。

それに多くの神経症、ノイローゼの人は家族から「何かしなさい!」と、行動を強制されています。当然カウンセリングは、そのようなことはしません。その人から自然に、行動を引き出すのです。

そして自然に行動を引き出せれば、「行動することは楽しい」ということに気付きます。
このようなプラスのメカニズムが、すべてに動き出すのです。

このように「行動記録法」は否定的な壁である、神経症の人の「思い込み」に気付くだけではありません。
それを前向きなものにも、書きかえるのです。

そう考えると、「けっして、今いる状況は悪くない」ということも理解されます。
この人が前向きに生きるためには、それを後押ししてくれる「今いる状況」は必要なのです。

今いる状況こそが、その人をプッシュするのです。
プッシュする状況にいることは、幸運なのです。

また神経症、ノイローゼの人は「三日坊主」にも苦しんでいます。
何をやっても三日で嫌になり、やめてしまいます。

この「三日坊主」も、神経症の人の「思い込み」が関係していることは多いのです。
そして神経症の人の「思い込み」ゆえに、正していくこともできます。

その正し方は(まだ三日しかやっていない)だから、「まだスタートしたばかりだ!」と気付くことです。
この気付きこそが、歪んだ「思い込み」を正します。

誰でも「ちかい」を立てることはできます。
しかし、その「ちかい」を続けられません。

多くの場合、新年のちかいも「三日坊主」で終わってしまうのです。
そうならないためにも、「まだスタートしたばかりだ!」と気付いてください。

なお神経症、ノイローゼの人は「千里の道も一歩から」ということわざの、『千里』に拘束されてしまいます。その結果、身動きできなくなってしまうのです。

そうして、「千里の道も一歩から」の『一歩』がとても大きな一歩に見えてしまいます。その結果、その小さな『一歩』すら踏み出せなくなってしまうのです。

『一歩』は、『一歩』です。
何も考えないで、すっと一歩踏み出せばいいのです。

次回に、さらに述べます。


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