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2013年01月27日

神経症の人が時間にゆとりを持って生きる方法 26

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今日も、「神経症の人が時間にゆとりを持って生きる方法」を述べます。

神経症の人は、常に時間に追われています。
そのために、「急いてはことを仕損じる」ことになりがちです。
逆に言えば、「ゆとりを持って生きる方法」をマスターするだけで大きな効果をあげます。

あるサラリーマンは通勤電車の中で、「電車に事故が起きたら遅刻する」と心配です。
そのために、とても早い時間に家を出ます。

多くの場合、事故は起きません。
しかし心配で、心配でしょうがないのです。

会社でも、基本的には同じです。
常に時間に、追われています。

仕事でも、常に締め切りに追われています。
普通にかまえていれば何でもない事でも、時間に追われています。

特に部下が自分に報告書を早く提出するか、心配です。
これは自分のすることではないがゆえに、とても心配になります。

あまりうるさい事を言うと、嫌がられます。
言わないと、自分が不安です。

このように自分の心配ゆえに、部下との関係もぎくしゃくします。
また部下に支持したときも、心配が起きます。

それは部下は、「ミスをするにちがいない」と考えるからです。
部下はミスをするという前提で、ものごとを考えるのです。

最初からそのミスを正す時間が、計画におり込まれているのです。
よって、「時間にゆとりを持てない」のです。

このように、「あれこれ終わらせるには時間がない」と考える人がいます。
その人は、「何もかも今すぐやろう」とするのです。

それゆえに「急いてはことを仕損じる」ことも、多いのです。
その結果、この悪循環はさらに深まります。

このように神経症の人が時間にゆとりを持って生きられないのは、こころの中心に問題があります。それは「ばくぜんとした不安」がこころの中心にあるためです。

そのために自分の目の前に、危険が迫っているのです。
横断歩道で信号が青に変わるのを待っていても、多くの人は不安は感じません。

しかし過去に、横断歩道で立ち止まっていて事故にあった人は不安になりがちです。
その人は、その場所で「ばくぜんとした不安」におそわれるのです。

この場合は、場所と「ばくぜんとした不安」が直接結びついています。
しかし多くの神経症の人は、どこでも「ばくぜんとした不安」がただようのです。

それは神経症の人のこころの中心に「ばくぜんとした不安」があるためです。
神経症的な不安、非生産的な不安です。

このように神経症の人の「ばくぜんとした不安」は、その時間感覚を通してその人に現れます。
よってその時間感覚の方向から、神経症の改善をこころみる事も可能です。

言いかえれば「いつも時間に追われている人」は、神経症的な「ばくぜんとした不安」を持っている人です。よって気持ちのうえで時間にゆとりが持てれば、神経症的な「ばくぜんとした不安」も弱まります。

そのために、先ずあなたの時間に対するプレッシャーの程度を知ることも必要です。
次の質問にイエス、ノウで答えてください。

Ⅰ 将来、「悪いことが起きたら」と心配しがち

Ⅱ 会話において、相手に結論をせかせがち

Ⅲ レポートや、提出書類の締切日を気にしがち

Ⅳ 約束の時間よりも、かなり早い時間に目的地に着くことが多い

Ⅴ いつも「遅刻しないか」と気にして、自分で時計を5分以上進めている

Ⅵ 多くの場合に最悪の結果を考えて、そのための準備もしがち

次回に、さらに述べます。


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