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2009年05月03日

強迫的行為のない強迫観念の解決方法 43

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今日も、強迫的行為のない強迫観念の解決方法を述べます。

ある人は電車に乗ると痴漢をするかもしれないと考え、さらに本屋に行くと万引きをするかもしれないというマイナスの考え方に引きずられていき、それに対する認知行動療法は電車に乗ると痴漢をするかもしれないという心配の解決に進みました。

電車に乗ると痴漢をするかもしれないという心配の解決には、イメージを用いました。先ず心身をリラックスさせる練習を行い、それを基礎にイメージを用いて困っていることを解決するのです。

その心身をリラックスさせる練習の最初は準備段階であり、こころの中で「気持ちは落ち着いている」と繰り返します。次は「気持ちはおちついている」の練習に、続けてすぐ次の重感の練習を行います。その重感練習で身体に重さを感じて、さらにリラックスした状態に入るのです。またさらにそのリラックスは、次の温感練習で深めます。

温感練習はただ「~は重たい」が「~はあたたかい」に、変わるだけです。そしてその次は、 「心臓調節の練習」を行います。この練習は、次の言葉をこころの中で三回繰り返し、イメージします。

「心臓は静かに、規則正しく打っている」
この練習をすると、必要以上の緊張からさらに解放されます。

その次は、呼吸の練習です。
「呼吸は楽だ。楽にゆっくり静かに、息をしている」という言葉を、こころの中で3回ぐらい繰り返してください。この練習により呼吸に対するコントロールを獲得すれば、緊張しても呼吸はそれ程はやくなりません。その結果、緊張に支配されなくなります。

次は、「お腹の練習」を行います。
この練習は、次の言葉をこころの中で三回繰り返し、イメージしてください。

「お腹はあたたかい」

このお腹とは、正確には太陽神経叢です。
太陽神経叢とは、お腹に太陽があるとイメージできる場所です。
そこが温かくなるのです。

なおこの練習を行うときは、両手をお腹の上に普通に重ねて置いて練習してください。
この「お腹の練習」は、最も難しい練習の段階です。
時間をかけて練習してください。

次回に、さらに述べます。


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