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2010年02月14日

強迫性障害に類似する障害の自己解決法 32

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今日も、「強迫性障害に類似する障害の自己解決法」を述べます。

今日も、強迫性障害に類似する障害の自己解決法としてチックについて述べます。
チックの改善には、習慣逆転法という方法が適応されます。
この習慣逆転法は5段階からなり、その5段階は意識化練習、拮抗反応の学習、リラックス練習、偶然性の管理、汎化練習です。

習慣逆転法の第1段階である意識化練習は自分がチックで困っていることを行ったら、それをメモして記録します。それは、次のようになります。

チックの癖のような動作に気付く→すばやくメモする

このようにしてチックしてその次に、「拮抗反応の学習」を行います。なおこの「拮抗反応の学習」こそが、チック改善のポイントです。

その『拮抗反応』とは、チックの症状に対してそれを妨げる行動です。その行動により、チックをストップするようにします。

その『拮抗反応』は、チックの症状それぞれにより異なります。
たとえば突然、大きな声を出してしまうチックの人であれば、鼻によるゆっくりした腹式呼吸が有効です。

横をチラチラと見ないといられない、チックの人もいます。
その解決法は5秒間ぐらいの割合で下を見て、同時に1回ぐらい軽いまばたきをすれば改善します。

このような『拮抗反応』によりチックの症状は、ストップできるようになります。
しかしながら、こころのかゆみは感じます。それだけで、気持ちはチックの症状に向かいがちです。
よって、さらにリラックス練習によりこころのかゆみそのものを軽くしなければいけません。

すなわち『拮抗反応』は、チックの症状そのものにはたらき掛けます。
それに対してリラックス練習は、こころのかゆみそのものにはたらき掛けます。
チックのこころのかゆみそのものにはたらき掛けるリラックス練習としては、筋弛緩法と腹式呼吸が有効です。

次回に、さらに述べます。


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