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2010年05月08日

強迫性障害に類似する障害の自己解決法 109

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今日も、「強迫性障害に類似する障害の自己解決法」を述べます。

今日も、強迫性障害に類似する障害の自己解決法としてチックについて述べます。
チックの改善には、習慣逆転法という方法が適応されます。
この習慣逆転法は5段階からなり、その5段階は意識化練習、拮抗反応の学習、リラックス練習、偶然性の管理、汎化練習です。

習慣逆転法の第1段階である意識化練習は自分がチックで困っていることを行ったら、それをメモして記録します。その次は、「拮抗反応の学習」を行います。なおこの「拮抗反応の学習」こそが、チック改善のポイントです。その『拮抗反応』によりチックの症状は、ストップできるようになります。
しかしながらチックのこころのかゆみは感じますので、さらにリラックス練習によりこころのかゆみそのものを軽くしなければいけません。そのリラックス練習は、筋弛緩法と腹式呼吸が有効です。

さらに偶然性の管理も、大切です。これは「自分をほめてあげる」、「自分にごほうびをあげる」ということです。いままでのマイナスの習慣ではない、プラスの習慣を行ったら「自分をほめてあげる」または「自分にごほうびをあげる」のです。

最後は汎化練習です。
練習という一定の状況でのチックの消滅を、すべての状況でも起きるようにしなければいけません。汎化練習は、すべての状況でチックが消滅するようにする練習です。

その汎化練習にはイメージによる練習と現実による練習がありますが、どちらも練習はリストを作ることからスタートします。そのリストはチックの症状のおきやすい状況を、リストアップするのです。

その状況を、さらにチック克服の観点から分類します。
チックの起きやすい状況を、その程度の「弱い→強い」に従って分類します。
そのリストから、イメージによる練習と現実による練習をスタートします。

その練習は先ずイメージによる練習から、そして現実による練習に進みます。
チックの起きやすい状況を程度の弱いものからイメージにより練習して、程度の強い状況に進みます。

先ずこころの中で、チックのこころのかゆみを感じる最も弱い状況をイメージして、チックを行いそうになったらリラックス練習を実行してください。そうして、かゆみをかかないようにするのです。
その状況を程度の弱いものから、強い状況に進めます。
そうやって階段を、一段一段のぼっていくのです。

このイメージによる練習に続けて、現実による練習を行います。
基本的には、両者は同じような練習です。

次回に、さらに述べます。


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