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2010年06月28日

強迫性障害に類似する障害の自己解決法 160

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今日も、「強迫性障害に類似する障害の自己解決法」を述べます。

今日も、強迫性障害に類似する障害として抜毛症を述べます。
抜毛症も強迫性障害に似ていますが、異なります。

抜毛症も、こころのかゆみに関することです。
そのかゆみを、かかないようにすることが大切です。

抜毛症も、チックの改善に用いた習慣逆転法という方法が適応されます。
その習慣逆転法は5段階からなり、その5段階は意識化練習、拮抗反応の学習、リラックス練習、偶然性の管理、汎化練習です。抜毛症の習慣逆転法も、チックの改善に用いた習慣逆転法も基本的には同じです。

やはり異なる部分もあります。抜毛症に対する、習慣逆転法を述べます。
先ず意識化練習から、述べます。意識化練習には、メモ帳が必要です。

そのメモ帳を、常に携帯してください。
そして毛を抜いたら、「いつ、どこで、どうやって、どのような気持ちで毛を抜いた」を記録するのです。

メモするときに、ふと我にかえります。これは、メモすることにより毛を抜くことを意識化させるのです。それだけでも無意識的な行動は、気がかりな習慣に変わっています。これが意識化練習です。

この意識化練習の次に、拮抗反応の学習を行ってください。それは毛を抜くという習慣的行動に対して、拮抗する行動を学習することです。

毛を抜くという習慣的行動には、一定の筋肉とその動きが関係しています。それに対して拮抗的に反応すれば、習慣的行動もストップするのです。

よってその習慣的行動には手を髪に向かうのを妨げる動作が、拮抗的反応になります。そしてその動作を、2分間保ち続ければいいのです。

具体的には髪の毛を抜きたくなったら、両手をぎゅっと握るのです。握りこぶしをぎゅっと握るのです。
最初は髪の毛を抜きたくなったら両手をぎゅっと握り、時計を見ていてください。2分間たっても、髪の毛を抜きたい衝動が消えなかったら、さらに2分間続けます。

さらに2分間たっても、髪の毛を抜きたい衝動が消えなかったら、また2分間続けます。これを10回ぐらい、時間にして20分間ぐらい続ければ髪の毛を抜きたい衝動は自然に消えます。

さらに2分間という時間も、おおよそ把握できるようになります。
それができれば、もう時計は必要でなくなります。そうやって時間感覚を、身につけるのです。

髪の毛を抜きたくなったら両手をぎゅっと握ることは、髪の毛を抜くことに拮抗します。
その拮抗する反応を行い、身につけていくのです。

究極的には髪の毛を抜きたくなったら両手をぎゅっと握ることをしなくても、髪の毛を抜くことがなくなることが目標です。

次回に、さらに述べます。


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