2011年06月02日
神経症の人の「思い込み」 92
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今日も、神経症の人の「思い込み」を述べます。
神経症の人は歪んだ思い込みに支配され、身動きできない状態です。
歪んだ思い込みはその人の生活も、奪いさってしまうのです。
この歪んだ思い込みに苦しむ姿を、モデルにより述べます。
先ず若い主婦です。この人はご主人との関係で、思い込みにより苦しんでいました。
最近、ご主人の帰宅が連絡もなく遅いのです。多くの場合、彼には彼の事情があると考えますがこの人はそう考えません。そう考えられないのです。
連絡できない事情を、「私を嫌になったのかもしれない」と考えます。
そしてそれは、「~~~に違いない」と悪い方に変わっていきます。
即ち「私を嫌になったのかもしれない」という考えから、「私を嫌になったに違いない」と悪い方に変わっていきます。常に、悪い方に進んでしまうのです。
最後には、「離婚になる」と考えるのです。
その理由は、「私に~~~といういたらぬ点がある」からだと考えます。
たとえば、「私に愛想がないといういたらぬ点がある」からだと考えます。
さらに、「私に暗い性格といういたらぬ点がある」からだと考えます。
このように、すべて自分のせいにして苦しむのです。
その裏側には、極端な理想像がかくれています。
この人の裏側にある極端な理想像は、次のものです。
「私はとても愛想が良くなければならない」であり
さらに、「私はとても明るい性格で、周囲の人をも明るくさせなければいけない」です。
この人は「私はとても愛想が良く『なければならない』」や、「私はとても明るい性格で、周囲の人をも明るく『させなければいけない』」という、理想像にともなう思い込みに苦しんでいたのです。
この困難を認知療法や、認知行動療法では現在の問題としてとらえます。
この女性はいま「自分は愛想がなく、暗い性格」という、自己像に苦しんでいたのです。
この女性の自己像には、大きな歪みがあります。
それは「自分は愛想がなく、暗い性格」というように、決め付けていることです。
その決め付けから、主人は「私を嫌になったのかもしれない」と考えていくのです。
決め付けから後の考えは、決め付けに沿ったものになります。
その結果、歪んだ決め付けを裏付けてしまうのです。
気付いたときには、歪んだ決め付けは本当のことになってしまいます。
その決め付けの根底には、大きな認知のゆがみがひそんでいます。
それは「信号は青か赤か」という、考え方です。
現実は、「信号は青か黄か赤」なのです。
信号には、黄色もあります。
ところがこころの中にあるゆがみは、「信号は青か赤か」という考え方を生みます。
その結果、その人自身が苦しむのです。
こころのゆがみの悪循環は、大きな認知のゆがみから始まります。
本人は、その事実に気付いていません。
この「思い込み」を、正していけばいいのです。
そのためには、ものごとを「たまには~~」と考えればいいのです。
この女性は「自分は愛想がなく、暗い性格」という、自己像に苦しんでいました。
そこで「自分は『たまには愛想がなく、暗い気持ち』の時もある」と、見方を変えたのです。
この女性は「自分は愛想がなく、暗い性格」という自己像を、確認する生き方を自分自身にしいていたのです。それに、苦しんでいました。
ただしそれは、ほんの小さなことを切っ掛けに始まった思い込みでした。
思い込みの悪循環でした。
その思い込みの悪循環から抜け出すために、次の方法を用いました。
それは「私に愛想がなく、暗い性格といういたらぬ点がある」ことの、具体的な証拠を挙げるのです。
本当に愛想がなく、暗い性格と指摘されたことがあるのか?
そうするとそれは多くの場合、ありませんでした。むしろ逆が多いのです。
この女性に友人は、よくこころを開いて話しかけてきたのです。
信頼を示していたのです。
この人を「愛想がなく、暗い性格」という人はほとんどいません。
それよりは「めんどうみの良い人」と、よく言われました。
このようにこの人の自己像には、ずれがありました。
これを正すためには、その証拠を挙げるのです。
正確には「愛想がなく、暗い性格ではない」という証拠を挙げるのです。
さらには神経症的な人の自分自身に対する、とてもきびしい見方をくつがえす方法も用います。
神経症的な人は自分自身に対して、「ひかえめに触れる」ことができません。
自分自身に対して、とてもきびしい見方をします。
それを正すために、「あなたは愛想がなく、暗い性格の人を責めますか?」という質問をしました。その人は、微笑み「ノウ」と答えました。
このように自分自身に対してとてもきびしい見方をして、他者には逆に甘いのです。
よって他者の方から、現実を見ることも必要です。
視点を変えることにより、現実を正しく見ることもできます。
さらにその思い込みを、とらえ直すことも必要です。
この女性も思い込みを、とらえ直してみました。
「愛想がなく、暗い性格」という思い込みを、とらえ直してみました。
その結果、一つのことに気付きました。
この女性は緊張すると、目をふせてしまいがちなのです。
その結果、「愛想がなく、暗い性格」という印象を与えていたことに気付きました。
この女性は緊張すると、目をふせてしまいうことにより自分を守っていたのです。
けっして「愛想がなく、暗い性格」ではなくて、誤解を与えていただけだったのです。
このように思い込みを、とらえ直してみることは大切です。
大きな誤解に、気付くことも多いのです。
さらには「愛想がなく、暗い性格」という自己イメージを、現実行動とコミュニケーションにより弱める方法もあります。最終的にはその方法により否定的な自己イメージを、くつがえすことも可能です。
この女性の場合は人と話しをするときに、積極的に話に関心を向けるようにしました。
「愛想がなく、暗い性格」の人には、できないことです。
次回に、さらに述べます。
今日も、神経症の人の「思い込み」を述べます。
神経症の人は歪んだ思い込みに支配され、身動きできない状態です。
歪んだ思い込みはその人の生活も、奪いさってしまうのです。
この歪んだ思い込みに苦しむ姿を、モデルにより述べます。
先ず若い主婦です。この人はご主人との関係で、思い込みにより苦しんでいました。
最近、ご主人の帰宅が連絡もなく遅いのです。多くの場合、彼には彼の事情があると考えますがこの人はそう考えません。そう考えられないのです。
連絡できない事情を、「私を嫌になったのかもしれない」と考えます。
そしてそれは、「~~~に違いない」と悪い方に変わっていきます。
即ち「私を嫌になったのかもしれない」という考えから、「私を嫌になったに違いない」と悪い方に変わっていきます。常に、悪い方に進んでしまうのです。
最後には、「離婚になる」と考えるのです。
その理由は、「私に~~~といういたらぬ点がある」からだと考えます。
たとえば、「私に愛想がないといういたらぬ点がある」からだと考えます。
さらに、「私に暗い性格といういたらぬ点がある」からだと考えます。
このように、すべて自分のせいにして苦しむのです。
その裏側には、極端な理想像がかくれています。
この人の裏側にある極端な理想像は、次のものです。
「私はとても愛想が良くなければならない」であり
さらに、「私はとても明るい性格で、周囲の人をも明るくさせなければいけない」です。
この人は「私はとても愛想が良く『なければならない』」や、「私はとても明るい性格で、周囲の人をも明るく『させなければいけない』」という、理想像にともなう思い込みに苦しんでいたのです。
この困難を認知療法や、認知行動療法では現在の問題としてとらえます。
この女性はいま「自分は愛想がなく、暗い性格」という、自己像に苦しんでいたのです。
この女性の自己像には、大きな歪みがあります。
それは「自分は愛想がなく、暗い性格」というように、決め付けていることです。
その決め付けから、主人は「私を嫌になったのかもしれない」と考えていくのです。
決め付けから後の考えは、決め付けに沿ったものになります。
その結果、歪んだ決め付けを裏付けてしまうのです。
気付いたときには、歪んだ決め付けは本当のことになってしまいます。
その決め付けの根底には、大きな認知のゆがみがひそんでいます。
それは「信号は青か赤か」という、考え方です。
現実は、「信号は青か黄か赤」なのです。
信号には、黄色もあります。
ところがこころの中にあるゆがみは、「信号は青か赤か」という考え方を生みます。
その結果、その人自身が苦しむのです。
こころのゆがみの悪循環は、大きな認知のゆがみから始まります。
本人は、その事実に気付いていません。
この「思い込み」を、正していけばいいのです。
そのためには、ものごとを「たまには~~」と考えればいいのです。
この女性は「自分は愛想がなく、暗い性格」という、自己像に苦しんでいました。
そこで「自分は『たまには愛想がなく、暗い気持ち』の時もある」と、見方を変えたのです。
この女性は「自分は愛想がなく、暗い性格」という自己像を、確認する生き方を自分自身にしいていたのです。それに、苦しんでいました。
ただしそれは、ほんの小さなことを切っ掛けに始まった思い込みでした。
思い込みの悪循環でした。
その思い込みの悪循環から抜け出すために、次の方法を用いました。
それは「私に愛想がなく、暗い性格といういたらぬ点がある」ことの、具体的な証拠を挙げるのです。
本当に愛想がなく、暗い性格と指摘されたことがあるのか?
そうするとそれは多くの場合、ありませんでした。むしろ逆が多いのです。
この女性に友人は、よくこころを開いて話しかけてきたのです。
信頼を示していたのです。
この人を「愛想がなく、暗い性格」という人はほとんどいません。
それよりは「めんどうみの良い人」と、よく言われました。
このようにこの人の自己像には、ずれがありました。
これを正すためには、その証拠を挙げるのです。
正確には「愛想がなく、暗い性格ではない」という証拠を挙げるのです。
さらには神経症的な人の自分自身に対する、とてもきびしい見方をくつがえす方法も用います。
神経症的な人は自分自身に対して、「ひかえめに触れる」ことができません。
自分自身に対して、とてもきびしい見方をします。
それを正すために、「あなたは愛想がなく、暗い性格の人を責めますか?」という質問をしました。その人は、微笑み「ノウ」と答えました。
このように自分自身に対してとてもきびしい見方をして、他者には逆に甘いのです。
よって他者の方から、現実を見ることも必要です。
視点を変えることにより、現実を正しく見ることもできます。
さらにその思い込みを、とらえ直すことも必要です。
この女性も思い込みを、とらえ直してみました。
「愛想がなく、暗い性格」という思い込みを、とらえ直してみました。
その結果、一つのことに気付きました。
この女性は緊張すると、目をふせてしまいがちなのです。
その結果、「愛想がなく、暗い性格」という印象を与えていたことに気付きました。
この女性は緊張すると、目をふせてしまいうことにより自分を守っていたのです。
けっして「愛想がなく、暗い性格」ではなくて、誤解を与えていただけだったのです。
このように思い込みを、とらえ直してみることは大切です。
大きな誤解に、気付くことも多いのです。
さらには「愛想がなく、暗い性格」という自己イメージを、現実行動とコミュニケーションにより弱める方法もあります。最終的にはその方法により否定的な自己イメージを、くつがえすことも可能です。
この女性の場合は人と話しをするときに、積極的に話に関心を向けるようにしました。
「愛想がなく、暗い性格」の人には、できないことです。
次回に、さらに述べます。
パニック障害から解放される方法 994
パニック障害から解放される方法 993
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パニック障害から解放される方法 991
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